このブログテーマでは、スクラッチの初心者から上級者まで、ちょっとお役に立つ情報を不定期で紹介していきます。
スクラッチ講座、投稿記事のまとめはこちら(一分間スクラッチ講座 まとめ)でご参照ください。
今回から季節の演出を作る方法についてご紹介していきます。初回の今回は1月の演出。1月と言えば「雪」。ということで雪の演出の作成方法です。1つ1つの大きさや落下速度、明るさを調整することで、奥行きのある動きを作ることができます。
下の動画は不定期配信の「ファイブボックス一分間スクラッチ講座」です。ご興味のある方は併せてご参照ください。
1、素材の作成
事前に雪の素材を作っておきます。
「スプライトを描く」で新たなスプライトを追加、円形ツールを選択します
色の指定で、円形グラデーションを選択し、内側を白、外側を透明に指定します
縦横、それぞれ30程度の大きさで、円を描きます。

下のような図形ができました。雪の画像はグラデーションがなくても大丈夫です。お好みに合わせて調整してください。

2、変数の用意
雪のスプライトはクローンでたくさん作成します。1つ1つが別々の大きさなどを持つので、「このスプライトのみ」にチェックを入れ、2つの変数を用意します。

3、雪のスクリプト
■ クローン生成
1つ目はクローンの生成プログラムです。
クローンを使うときは、本体は隠さないと同じ場所にとどまって、1つだけ動きのないオブジェクトが目立ってしまいますね。本体を隠すのが基本です。
旗が押されたとき
隠す
ずっと、自分自身のクローンを作り続ける

■ クローン後の動き
一つ一つの雪の粒に乱数で違った大きさを与えます。大きい雪は手前の雪、小さい雪は遠くの雪という扱いにします。遠近法で近くの雪は速く、遠くの雪は遅く落下するので、それぞれの速度を大きさによって調整します。落下する際は三角関数(サイン)を使って、ゆらゆらと揺れながら落下する動きも作ってみましょう。 また、手前の雪は明るく、遠くの雪は暗くすることで、より遠近感が表現されるはずです。
クローンされたとき
変数:サイズ を30から70までの乱数にする
x座標を -250~250 までの乱数に、y座標を 190 にする
大きさを変数:サイズ にする
明るさの効果を 30-(1500/変数:サイズ)にする
表示する
y座標が-175より小さくなるまで、次の処理を繰り返す
変数:カウント を 変数:サイズ/10ずつかえる
180+(変数:カウントのサイン × 20)度に向ける
変数:サイズ / 40 歩動かす
y座標が-175に到達したらクローンを削除する

これでそれぞれの雪がそれぞれの大きさ、また大きさに応じた速さ、明るさをもって生成され、ゆらゆらと落下していく動きができました。
それぞれの数値は、お好みに合わせて変更してくださいね。
ファイブボックスでは、スクラッチやUnityの個別指導のオンラインレッスンを行っています。
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