ファイブボックス一分間Unity講座、主にUnityに初めて触れる方や、初めて間もない方向けのステップアップ講座です。
ファイブボックス公式Youtube「Unityマニア」の「1分間Unity講座」の記事の詳細説明になります。
今回スクラッチのスプライトをUnityで取り込み、AnimationClipを作成する方法のご紹介です。
1,スクラッチの画像書出しと取込み
Scratchの画像書き出し
U nityではベクター画像(拡張子=svg)は使えないので、PNG形式で書きだします。
今回は「PicoWalking」からピコが歩いている4枚の連続した画像を取得します。
事前に任意の場所にダウンロード用のフォルダを作っておきます。サンプルでは「Pico」という名前でフォルダを用意しておきました。
1目の画像「Pico walk1」を選択し、 「ビットマップに変換」をクリック
左のSprite一覧から該当のSpriteを右クリック、「書き出し」を選択して用意したフォルダに保存します。
残り3つのSpriteも同様に書き出してフォルダ内に保存します。
Unityで画像取り込み
スクラッチから書き出した画像を、フォルダごとHierarchyにドラッグ&ドロップで取り込みます。
この段階では、まだ画像は活用できません。
※デバイスによっては、画像の TextureType が最初から使える状態になっているものもあるようです。
2,TextureTypeの変更
Unityの2DのSpriteとして使用するには、取り込んだ画像の Texture Type を「Sprite(2D and UI」に変更しなければなりません。
Assets内に取り込んだフォルダの4つの画像を全部選択します
Inspectorから、TextureTypeを変更します 初期値が「Default」になっている場合、ドロップダウンリストから「Sprite(2D and UI)」を指定します
右下の「Apply」ボタンを押して変更を適用させます
素材のアイコンが下のように変わっていると思います。右側に▶の展開ボタンができています。
なお、TextureTypeをには以下のようなものがあります。
Default (汎用)
用途: 一般的な用途のテクスチャ。基本的な2Dテクスチャや3Dオブジェクトのマテリアルに使用します。
特性: 幅広い設定が可能で、最も汎用的です。
Normal Map (法線マップ)
用途: 法線マップとして使用し、オブジェクトの細部や凹凸感を表現します。
特性: RGBチャンネルを使用して法線情報をエンコードします。一般的にガンマ補正は不要です。
Editor GUI and Legacy GUI
用途: Unityのエディタ内や旧GUIシステムで使用するテクスチャ。
特性: GUIに最適化されています。
Sprite (2D and UI)
用途: 2DゲームのスプライトやUIエレメントに使用します。
特性: スプライトアトラスやピボットポイントの設定など、2D用の特別な機能があります。
Cursor (カーソル)
用途: カスタムマウスカーソル用のテクスチャ。
特性: カーソルとしての使用に適したサイズや設定が可能です。
Cookie (クッキー)
用途: ライトの影やエフェクトを表現するためのテクスチャ。
特性: スポットライトやポイントライトの影をカスタマイズできます。
Lightmap (ライトマップ)
用途: ベイクされたライティング情報を格納するためのテクスチャ。
特性: ライティングデータを効率的に格納し、レンダリングパフォーマンスを向上させます。
Single Channel (単一チャンネル)
用途: 一つのカラーチャンネル(例えば、マスクや高度マップ)だけを使用するテクスチャ。
特性: 他のタイプと異なり、特定のチャンネルのデータのみを格納します。
3,AnimationClipの作成
4枚の画像をまとめてAnimationClipを作成します。パラパラ漫画の様に画像を順番に表示する仕組みです。
Assets内の4枚の画像を全選択、まとめてヒエラルキー、またはScene上にドラッグ&ドロップします
ファイル名を聞いてくるので、任意の名前で保存(サンプルではPicoWalking にしています) AnimatorController と AnimationClip の2つのファイルが生成されています
4,速度の調整
この状態でプレイボタンを押してみましょう。Picoがかなり高速で動いているのが確認できると思います。
ここではアニメーションの速度を 1/5 にしてみます。
上の課題で生成された「AnimatorController 」をダブルクリック、AnimatorWindow を表示して「PicoWalking」のState(オレンジのステート)を選択します。
Inspectorから「Speed」を 1 から 0.2 に変更します。
これでプレイボタンを押すと、ちょうどよい具合の速度でPicoのアニメーションが再生されると思います。ここの速度は、お好みに合わせて調整してみましょう。
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